真言宗で僧侶が儀式のときに唱えるお経を聲明(しょうみょう)と
いいます。普段お寺でしか聴くことのできない聲明を、
近代的空間の中で体験できる聲明コンサート。
今回は、江戸時代の越中国立山山麓(現在の富山県立山町)で
盛んに行われていた「布橋灌頂会」(ぬのばしかんじょうえ)が
上演されます。
白い布が敷かれた布橋は、浄土への架け橋。
当時の立山の山岳信仰と密教、そして浄土信仰が相まった
「布橋灌頂会」は、霊峰立山に女人禁制のため踏み入ることの
できなかった女性たちの極楽浄土を祈願し、救済するための
儀式でした。
白装束に身を包み、目隠しした女性たちが、聲明と雅楽の
響きに導かれ、布橋を渡ります。
僧侶が立山から汲んだ聖水を、一人一人にかけ灌頂する
儀式の最後に、女性たちの目隠しが解かれると、目前には
阿弥陀の極楽浄土、立山が光の中に燦然と現れるという
ドラマチックなもの。
[公演概要]
日時: 2007年1月20日(土)・21日(日)
開場20:00 開演20:30 (上演時間:約90分)
会場: スパイラルガーデン
料金: 全席自由 前売 4,200円 / 当日 4,500円
チケット取扱い:
チケットぴあ 0570-02-9990(オペレーター対応)
0570-02-9999(P-コード246-420)
魁文舎[KAIBUNSHA] 03-3275-0220
スパイラル 03-3498-1171
お問合せ: 魁文舎[KAIBUNSHA] 03-3275-0220
スパイラル 03-3498-1171
Unknown
山岳信仰で女人禁制であった当時、ふもとの山の村ではまだ宗教信仰による心のよりどころはまだはっきりしていなかったのでしょう。
阿弥陀如来の西方浄土への信仰が広く一般の人々に広がりを見せた平安のからこの灌頂は完成されたの
だぶった~ごめんなさい。
ごめんなさい。書き直ししようとしたら・・また
とんでっちゃった。もとい、
広がりを見せた平安時代からこの灌頂は完成されたと見ていいのでしょうか。
そこできになったのは完成させるべく立山の山の神と結びついた天台宗?(調べたところに記載されてたのですが・・わたしは真言宗とばかり思ってた)の他宗派がどのようにしてこの地に入り込めたのか?が疑問でして。まだまだ勉強不足です~。
戦国時代の大名の影響があるんでしょうかね。
結縁灌頂に似ているのが興味的なんですよね。
ゆがさま
日本の高山は、天台宗の最澄さんや弘法大師さんに
よって開かれたとか。
禁足の地とされていた立山。自然の厳しさとともに地獄谷の光景は、まさに仏教で説かれる地獄そのものだったことでしょうね。
そんな、三途の川に見立てた布橋を渡り、 死の擬似体験をして、渡った先(彼岸)にある御本尊のご功徳により、極楽浄土への生まれかわりを約束されるというこの儀式・・。
当時の社会で苦しむ女性たちを救い、感激を体感してもらったのでしょう。
もともと天台宗だったようですが、栄枯盛衰のなかで
真言の僧・龍淵が、この布橋灌頂会を整備して盛大な
一大行事として寺を建て直したとか・・・。
灌頂が終わったあとの雄大な立山を見たとき、誰もが
涙を流したそうです。
なるほど
ああ・・そうだったんですね~。この灌頂が儀式として定着するのに少し時間がかかったようですね。
明治政府の神仏分離政策のせいがあると聞きましたが・・やはり日本はすでにこの頃から他国との戦争と軍の神格化・・というとキツイけどそれほど強化をねらっていたこともうかがえます。
いつも女たちは戦の犠牲になり、信仰は強者のいいようにさせられてしまう傾向がある。
この灌頂を改めて毎年行われる神聖な儀式として確立された真言宗の僧侶の方々のご苦労は並大抵のことではなかったであろうと思うにつけ感慨深いものがあります。
立山にかかる夕日の美しさはまさに西方阿弥陀如来の慈悲として人々の心を包み込むのでしょうか。。。。
いつか行ってみたいですね。