今週は満月でしたね



真言宗を開かれた弘法大師は、人の心を花の
つぼみにたとえられました。つぼみは春になると
綺麗な花を咲かせます。

つまり、誰もが清く正しい仏心を持ち合わせていて、
その仏の美しい花を咲かせる可能性が備わっていると
いうのです。

しかし、人は限りない欲望、怒り、むさぼりなどの
さまざまな悪い心の働きが起こり、それによって
迷い苦しみます。

そんな未完成な私たちの心の対して、仏の心は、
欠けるところない満月であると言います。
月は、仏の大慈大悲の象徴でもあるのです。

晴れ渡った月夜の水面に映る月を想像してみましょう。
水面は、私たちの心の状態です。
この水面が波立っていて、揺れているようでは月は
はっきりと映りませんね。

しかし、私たちの心が澄み切っていて穏やかであれば、
ハッキリと月が映ります

仏は、いろいろなところで私たちにメッセージを送って
いてくれます。それをしっかりと受け止められる人が
幸せを感じていくことができるのです。

そしてその時に「見えるもの」「わかること」が必ず
あるのです

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今週は満月でしたね への6件のフィードバック

  1. bunchan のコメント:

    「月」
    真言宗/弘法大師さまの像、

    我が実家の菩提寺の豊山派の

    駒込・西福寺にもありました。

    私もハッキリと「月」が見える

    人間でいたいものです。

    余談ですが、我が独居の老母は91歳、

    今度会ったら和尚さんから頂いた「見えるもの」

    「わかること」&「元気」を

    伝えてあげましょう。

    雨の1/6今日は、我が家の老夫の71歳の誕生日です。

  2. 和尚 のコメント:

    bunchanさま
    いや~スゴイ雨でしたね。

    お誕生日おめでとうございます。

    西福寺様にはいつもお世話になって

    おります。よろしくお伝えくださいませ。

  3. ゆあん のコメント:

    こんにちは。
    私も・・満月が綺麗に映る心でいたいものです

    いつもいつも、澄み切っている・・

    というのは普段の生活だと、

    ついイライラしたり、「こうしてほしい」

    と思ってしまって、難しいのですが、

    できれば穏やかで、周りの人にもその穏やかやを分けてあげて、みんなが穏やかで笑顔でいられるようになれたらいいなぁ~・・と、思いました/face_hohoemi/}

  4. 和尚 のコメント:

    ゆあんさま
    回りの人が「こうあれば良いのに・・」て思うことは

    よくありますが、「人は変わらない」という大原則。

    でも、自分を変えることはできる。

    すると回りの人も変わっていく・・・。

    大変なことですけど

  5. ゆが のコメント:

    雨音によせて

     むら雲の 絶え間より漏る

       月影は  清かに照りて 心をはらす

    ・・だいぶ前に古典の先生に習った和歌。

    私はこの歌が大好きなんですよ。

    人間の心はたおやかな水面にもにています。雨がふったりちょっと風が吹いたりすればすぐに波立つ。

    まして人の世などは振海潮音のごとく。ですね。

    でも泣いてもいい、汚れてもいい、雨がやんで風がおさまったらまた歩きます。

    綺麗な月影は自然に心を洗ってくれるから。

  6. 和尚 のコメント:

    ゆがさま
    つらいこと、泣きたいこと、哀しいこと、

    人には言えないこと・・・。

    美しい月影がそんな心を洗って、背中を押して

    くれる・・・。だからまた、がんばれる。

    素敵な歌ですね

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