京都名物の“不動の地位”を確保している「あぶらとり紙」。
大正時代の当時は、ハンカチくらいの顔が覆われるくらいの
大きさだったとか。
代表的な「ようじや」さんと舞妓さんに密かに伝わる
「左り馬」さん等が有名です。
もともと「あぶらとり紙」は、金箔を作るための紙です。
金箔というのは、金などの金属を薄くのばしたもので、
5円玉と同じ重さから、タタミ一畳分の金箔ができるそうです。
仏さまが金ぴかに光っているのは、この金箔を貼っている
からです。
この金をどういう風にのばしていくかというと、箔打紙と
いう紙をひいて、金づちで叩いて薄くのばしていくのです。
当然、紙の方も薄くのびていきますが、最後の最後に
のびなくなった紙が「あぶらとり紙」となります。
今は「あぶらとり紙」用に機械的に作りますが、左り馬さんの
この紙は、本物の箔打紙でできています。