最近、外に出ると建物を気にかけている。
というのも和尚の寺の建物は、昭和9年の木造。
耐震性や今おこなわれている隣接道路の拡張と
首都高速道路の工事。随分と環境も変化していく。
雰囲気があって良いと多くの方は思っているみたい
だけれど、維持費やこれからのお寺のあり方などを
考えると、新築工事は時間の問題のような気がする。
宗教的なハードとその中でどのようなソフトを提供
できるのか?しかも寺の維持運営は、回りの方が考えて
いるより、かなり大変だ。そのためにどのような収益性を
考え、また地域の方々に貢献できる建物にしていくのか?
たまたま通った東京の銀座、その中心の一角にある和光ビル。
時計塔を配した建物が建ったのは、戦前の1932年。
それから70年余り、激動の昭和を乗り越え、堂々と
時を刻み続けている。今ではランドマーク的な銀座の
シンボルだ。
それに比べて最近の建物は、ガラスで半透明を多用した
未来的なデザインのものが多い。天然御影石の和光ビルと
比べれば、透明感はあるけれど、軽い印象だ。
古いものが、すべて良いわけではないけれど、状況に
よっては新築も必要だ。
さて、さて、どうするか・・・?
Unknown
はじめまして。
ブログよく拝見させていただいている者です。
今日の中日新聞のコラムに
愛知県津島市中野町の吉祥寺(1824年建立)の
「再生」を手がけた米国人建築家のジェフリー・ムーサスさんが載っていました。
マサセチューセッツ工科大学院出身で、日本の伝統建築に魅せられ、京都を拠点に活躍中だと。
和尚さんのこの記事を読んでいたので
なんか気になって書き込みました。
そうなんですか・・・
コメントありがとうございます。
ジェフリー ムーサスは、「劇的ビフォーアフター」にも出ていた方ですよね。
古きを忘れて新しさばかり追いかけるような現代に
「温故知新」の大切さをアメリカ人の方が伝えているなんて皮肉な感じですね。