東京のお盆も終わり



お檀家さんの家へお邪魔して、お経をあげて回ることを
棚経(たなぎょう)といいます。
お盆のためにつくられた精霊棚の前でお経をお唱え
するので「棚経」です。
今年は新調した電動自転車で坂道も楽々でした。

和尚の棚経デビューは、父と一緒に小学校の4年生の時。
子どものお坊さん姿は、一休さんみたいでとても可愛い
く映ります(自画自賛?)
お檀家さんも大喜びで、お菓子や果物、ジュースを沢山
出していただける。

断り方をしらないで、すべてを完食していた和尚は、
10軒ほどでお腹が痛くなってダウン・・・。
ほろ苦い棚経の思い出です。

もう一つの思いでは、お檀家さんの家に着くと大勢の
方がいたということ。
子どもにとっては、かなりの威圧感でした。

兄弟、親戚、近所の方々が、当主の接待を受けながら
お坊さんが来るのを皆さんでお待ちになっていました。

しかし最近のお盆は、小人数です。忙しいし核家族化して
おばあちゃんお一人という所も少なくありません。

高邁な理論や理屈だけではなく、親から子どもへ、
子どもから孫へと、大切な「何か」を教えることが
できるのもお盆ならではのことです。

仏事は長老の役目・・・。そんな感じもしますが、
若くても大切なことをしっかりとできる人が必要な
時代であると・・・つくづく感じるお盆でした。

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