色は匂へど 散りぬるを



お寿司屋さんでお米のことを「シャリ」と呼んで
います。

これは「舎利」のことで、お米の形が仏陀や聖者の
遺骨に似ていて、お米も大切なものなので「シャリ」
と名付けられました。

そんなお米に字を書く細字芸術。
この1粒のお米に48文字の「いろは歌」が
書かれています。

いろは歌」を全部書くと・・・
「いろはにほへとちりぬるを
わかよたれそつねならむ
うゐのおくやまけふこえて
あさきゆめみしゑひもせす」です。

それに「ん」がついて48文字。
信じられませんが、ルーペで見ると確かに
あります、あります~。

「いろは歌」は、戦前まで日本語の字母表として
使われていました。

しかも、原文にすると・・・

「色は匂へど 散りぬるを
 我が世誰そ 常ならむ
 有為の奥山 今日越えて
 浅き夢見じ 酔ひもせず」

昔の人は、花が咲くことを「色が匂ふ」と表現して
いたそうです。ステキな言葉ですね。
でも、「花が咲いても散ってしまう。私たちもが住む
世界でも誰が永遠に同じ姿のままなのですか?」と
問いかけます。

「有為の奥山」というと、厳しい世の中の人生の
時間を今日も、また1つ超えて、アッと消えて
しまう、はかない夢のような欲望に酔うことは
しない・・・」そんな意味でしょうか。

俗説で弘法大師作ともいわれていますが、そんな
仏教的な世界観の下には「金運」「健康」「開運」
の文字。書は「人生に近道はなし」と書いてあります。

コツコツとマジメに欲望に埋もれることなく、人生を
歩めば、おのずと良いことがあるのでしょうね。

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色は匂へど 散りぬるを への3件のフィードバック

  1. すぬ~ のコメント:

    ふむふむ。
    そんな由来だったのですか~!!!
    (* ̄0 ̄*)

    コツコツ真面目に・・・ですか♪
    それならすぬ~の得意(?)分野かも♪
    めっちゃ毎日地味~~に
    生活頑張ってます♪
    (他の人から見たら頑張ってないと思うけど・・・)
    すぬ~には若い友達がいませんし、
    近所のおばちゃんや親が友達です・・・。
    (;´Д`A “`

    和尚さまの言葉でまたやる気が出てきました。
    ありがとうございます♪
    エイエイ (ι´Д`)ノ オー!!

  2. 和尚 のコメント:

    ワォ~
    そんなつもりではなかったのですが・・・。
    やる気がでちゃうのは、とっても良いこと
    ですね

    今日はエンジンのかかりが悪くて、
    夕方からやる気が出てきて、スッキリ仕事が
    片付いてしまいました

  3. すぬ~ のコメント:

    うんうん!(^-^)
    わかります♪
    夕方頃から急にエンジンかかるの、
    すぬ~もよくあります!
    (〃^∇^)o_彡☆あははははっ

    すぬ~の場合、
    中途半端に終わるパターンが多いですが、
    和尚さまはスッキリ片付いて
    良かったですね~!!!
    ワーイ。(⌒∇⌒。)三(。⌒∇⌒)。ワーイ

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