お寺の本堂にある大きな鐘。
正式な名前は鏧子(けいす)といいます。
いつも「ゴ~オン ゴ~オン ごおん ご恩・・・」と
鳴り響いています。
この鐘を数える単位は何だかご存じですか?
個?台?基?・・・何でしょうか。
正解は「枚」でした。1枚2枚と数えます。
何故かというと、この鐘は1枚の金属を内側から
トンカチみたいなもので叩きながら、薄くのばして
丸くしていくからです。
写真のボツボツは、明らかに叩いた証拠です。
金属の材質やどの部分を薄くして、何処をどのぐらいに
厚くするかで音色が違ってきます。
一口に「鐘」といっても奥が深く、職人さんの技術があって
支えられているのです。
数え方は意外に難しい
打ち出しのお鍋なんかは如何数えるのでしょうかね?
どうなんでしょう?
もちろん「枚」ですよね。でも「個」「口」「つ」
なんて表現されていることもありますね。
生きている場合は「匹」、商品になると「尾」とか
「杯」になったり・・。
大きさ使用状態によって呼び方も違うところが微妙で日本語の奥が深いところですね。
鐘も、あまりにも大きいので、いくつも使用することがないので個数の単位を使用していることは滅多にありません・・・。