居眠り大黒



国立能楽堂で演じられている「居眠り大黒」を見て
きました。
これは、天台宗の僧籍を持つ瀬戸内寂聴さんが書き下ろした
新作の狂言です。今年、天台宗が開かれてから1200年に
あたるので、それを記念にして行われた公演です。

三面大黒天(さんめんだいこくてん)は、真ん中に大黒天、
左右に弁財天、毘沙門天の合体神で、遣唐使船で唐に渡っていた
伝教大師最澄が、その利益の大きさに驚き、中国から持ち帰ったと
いいます。

そして、その御利益によって、天台宗の総本山「比叡山延暦寺」を
建立出来たといい、今でも延暦寺の東塔大黒堂に祀られています。

和尚の寺にも、この三面大黒天があり来年のお正月にご開帳します。

富や出世や繁栄をもたらしてくれる大黒天。
弁舌、学問、知識、音楽、技芸の功徳がある弁財天。
富や財宝、不老長寿、無病息災など私達にかかわる御利益
あるという毘沙門天。

その御利益の大きさに豊臣秀吉も念持仏として信仰し、
天下を統一されたとか・・・。

先の狂言でも大黒天の御利益で夫婦円満のハッピーエンド。
会場は、笑いと荘厳さに溢れていました。

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居眠り大黒 への2件のフィードバック

  1. たかし のコメント:

    俺も観ていた
    やっぱり古典の方が重みあるな!

  2. 和尚 のコメント:

    たかしさま
    確かにそんな印象はありましたが・・・。
    まぁ、お祝い事ですから

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