仏さまの花



「菊の香や奈良には古き仏達」は、芭蕉の有名句。

秋を代表する花といえば菊ですが、欧米では気軽にプレゼント
したりテーブルの上の飾られています。でも日本では、仏花の
代表で、お葬式やお墓参りを連想する花になってしまいました。

菊の花は、奈良、平安時代にかけて遣唐使などによって
日本に入ってきた輸入花です。その時に菊に対する高貴な
イメージも輸入されてきたのです。

でも、もともと菊は、薬草だったらしく中国最古の薬草書には、
邪気を払い、身を軽く、老いに耐え不老長寿の効あるものと
されていたようです。
そんな不老不死への願いと重なって、仏さまに供えるように
なったのかもしれませんね。

もちろん、他の花と比べて、しっかりとした茎で長持ちもして
すぐに枯れたりしないことも、仏花として大切なことだったん
でしょうね。

ちなみに、流し台の排水口に取り付ける中央から放射状に
切れ目が入っているゴムの蓋。アレって「菊割れ」て言うんですって!!
菊の花と見立てたのでしょう。初めて知りました

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