おばあちゃんの犬



お寺の動物供養塔にワンちゃんの骨が納められた。
家族の一員のように可愛がっていたワンちゃんで、
皆さん大泣きだった。

実は、この家のおばあちゃんが、ある時病気になり入院した。
薬も効かない痛みとの戦いで、なれない病院での検査と
生活で苦しみの毎日だったという。

元気になるどころか、すっかり元気がなくなってしまい、
話す言葉ワンちゃんの名前ばかり・・・。
家族は先生と相談して、おばあちゃんを家につれて帰った。

ワンちゃん一緒に過ごした2日間、表情も穏やかになり、
「痛い」とは決して言わなかったという。

3日目にワンちゃんと一晩を過ごした翌朝に、安らかな表情で
おばあちゃんは息を引き取ったいう。

それから6年後、家族に見守られてワンちゃんも亡くなった。

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