幽霊とお化け



三遊亭円朝の菩提寺である全生庵へ行ってきた。
8月11日の命日の前後に円朝がコレクションしていた
幽霊画が公開されているからだ

全生庵の幽霊画(怖い人はクリックしないでね)

円朝は江戸から明治への転換期にあって、新たな
可能性を開いた落語家である。初代古今亭心ん生が
その才能に感嘆して自分の門下に誘ったというくらいだ。

そんな才能に嫉妬してか師匠に準備していた演目を
先にされる仕打ちを受けたのを機に、「人のする話はしない」
と決め、「怪談牡丹灯籠」などの自作自演の怪談噺や人情噺で
独自の題材を創作してきたのである。

そんなことがあってか円朝は、怪談の百物語にちなみ、
幽霊画をコレクションするようになったとか・・・。

公開された幽霊画には、やはり足がなかった。
でも「怪談牡丹灯籠」では、
「陰々寂莫世間がしんとすると、いつもに変わらず
根津の清水の下から駒下駄の音高くカランコロン~」と
幽霊が駒下駄を履いて登場する

この幽霊という存在は、人について登場することが多い。
だから東京にいようが大阪にいようが関係なく、その人が
いるところについてまわる

一方、お化けは、特定の場所にしか出てこない。
柳の下とか井戸や、どういうわけか学校という想定が
多いようだ。

映画館では「妖怪大戦争」が上演中。日本にもハリポタにも
劣らない話しがあ~るではありませんか

夏には欠かせない幽霊、お化け、妖怪とこわもての存在だが、
本当に怖いのはあなたかも・・・。
お化け度チェック

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幽霊とお化け への2件のフィードバック

  1. バナナ牛乳 のコメント:

    やった
    「お化け度チェック」してみましたよ。
    ばっちり70点以上でした。うほほい!

    幽霊画、すばらしいですね。
    怖さよりも、(死んでるのに)生き生きした魅力があって
    引き込まれてしまいます。
    ずっと眺めていたいくらいです。
    海坊主……斬新だ。

  2. 和尚 のコメント:

    バナナ牛乳さま
    一生懸命ご修行くだされ

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