東京国立博物館で開催中の「唐招提寺展 国宝
鑑真和上像と盧舎那仏」へ行ってきました。
最近なんだか忙しくて、やっと時間がとれました。
とても混んでいるという話しなので、朝一番で開場に
合わせていきました。
冬の上野公園は、少し肌寒いですが穏やかな日和で、
桜の木々もつぼみが堅くついていましたが、今にも咲き
そうな感じ。
奈良の唐招提寺金堂が、平成の大修理ということで実現した
この展覧会。ありがたい仏様たちを間近で観ることができる
のは、美術館という環境でしか実現できません。
しかし、その反面、手を合わせたり、祈るという行為は、
なくなって、鑑賞物になってしまうのは、仕方がないこと
なのかといつも思います。
鑑真和上は、12年にわたり5回の失敗、自らが盲目に
なられても日本に渡り、仏教の教えを伝えられようとした
方です。
この鑑真和上によって仏教はもとよりいろいろな技術も伝来
され、日本の文化に大きく貢献されました。
和尚的に気になってしまったのは、写真の「金堂の隅鬼」。
4トンもある金堂の屋根の4隅を支える鬼形の像です。
魔よけの機能を持つために、怖い顔をして、その重さに耐え
ようと必死の様子が、何ともユーモラスでもあり感動もして
しまった。
もう一つビックリしたのは、バーチャルリアリティ(VR)で
唐招提寺金堂の空間を体感できるCG映像です。
大型スクリーン上で超高精密画像(ハイビジョンテレビの
2倍以上)は、恐ろしくリアリティがあって美しいものでした。
さらに、平成館で特別展を観たあと、本館に向かって歩くと、
右側に企画展示室があり、そこでは親と子のギャラリー
「仏像のひみつ」を開催していました。これが、なかなか
見応えがありました。
外に出ると、肌寒かった空気もポカポカで、忙しい時間だから
こそ空を見上げ、自然の息吹を肌で感じ、本物にふれることが、
とても大切だなと思いました。
あっ!
これ、ありました。1個は江戸時代でしたね。奈良時代のものとは全然違うので匠の技を感じますね。
そうですか!
いい感じですよね。
金堂の完成時には、元の場所にお帰りになるそうです。間近で拝見できてラッキーでしたね。