「天上大風」とは良寛さんの書です。
良寛さんは江戸後期のお坊さんで、諸国を回り自然と子供を
慈しみ、欲のない質素な暮らしを好みました。
晩年は越後に住み着いて、ありのままの生活をして
過ごしたそうです。
あるとき、凧あげしている子供たちに出会い、うまく
あがらない凧に「天上大風」と筆で書くと、子供たちの
凧は、みるみる空高く舞い上がっていったそうです。
地上には風が無くても天の上には大きな風吹いている
という直訳ですが、良寛さんの生き方と考え合わせれば
「もつと、もつと、おおらかに」という、大きな意味が
あるのでしょう。
無欲で純粋で、こだわりのない大らかさを求めた良寛さん。
1年の始まりにあたって、目標としたい方です