oo朝の6時にピンポ~ンと玄関のベルがなる。
台風の大風、しかも朝のこの時間にベルがなるのは
あまり良いお客さんではない。
すると一人のおじいさんが立っている。見かけは
おじいさんだが案外まだ若いかもしれない。
いきなり「お風呂に入れてもらいます」といって
玄関から上がろうとするのだ。
携帯電話も持っていて、向こうから女性の声も
聞こえるが、内容がかみ合っているかは分からない。
電話を切ると思い出したように「お風呂~」
どうやら痴呆でフラフラと出かけてしまった
らしく自分の家だと思っているようだ。
人はどんな風に老いを迎えるのだろうか?
だからポックリ寺のお守りが飛ぶように売れるらしい。
この間あるお寺で見たポックリのお守りは、
裏側に有効期限が書いてあった。(ちなみに1年間)
その後は郵送で新しい期限付きのポックリ札を
郵送してくれるそうだ。「何だかなぁ」という感じ。
そうそう最近の和尚の口癖は「何だかなぁ!」だ。