池袋駅で檀家さんに声をかけられた。このおばあちゃんは、私のことを
「若住職」と以前から呼んでいる。
小さな頃から私のことを心配して気に留めてくれていた方だ。
ちょうど私が大学生の頃、まだ父が元気で寺の住職をしていた。
「お父さんは住職てお呼びすればいいけど、あなたはなんて呼べばいいの?」と心配をして
「あなたは、まだ若いから若住職にしよう!」と勝手に決めて以来、
私が住職になり、年をとつて中年になっても、まだ私のことを「わかじゅうしょく」と呼んでくださる。
それは一向にかまわないのだが、おばあちゃんもその当時から比べると相当年を取り、
今は86歳だという。
だから少し発音が悪くなって「わか」が「ばか」に聞こえるのだ。
しかもである・・・。声が多きのだ。
この日も「金剛院のばか住職さん~」と大勢いる駅の真ん中で呼んで頂いた。
まさか本当にそう思っているのではと・・・ちょっと心配になった。
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