韓国の話題続きでもう一つ。
釜山の北に海印寺(ヘイインサ)というお寺がある。ここには世界文化遺産に指定された、
「海印寺・八万大蔵経(パルマン・ティジャンキョン)」というお経があるのだ。
その昔、蒙古(もうこ)など北からの侵略に、国を守ろうとした高麗(こうらい)の人たちが、
仏教の力で国を守ろうとした。そのために「八万大蔵経」という膨大なお経を一字一句
残さずに木板に刻むことによって、武力で戦おうとする民衆たちの力や気持ちを変えさせようとしたのだ。
16年もの長い年月をかけ、苦難や批判に遭いながらも、祈ながら刻まれた漢字の数は6000万字・・・。
日本も鎌倉時代に蒙古の侵略があったが、日本の場合は武力という形で国を守ろうとした。
ここに当時の朝鮮と日本の違いがあったのだ。
インドのガンジーも「アヒンサ」無抵抗主義を民衆に説いた。
それぞれが、すべての解決とは思わないが、現代の私たちが、大いに学ぶところが
あるのではないだろうか。
怒りには怒りしか生まれないのだ・・・ということを。
怒りには怒りしか生まれないのだ・・・ということを。