お坊さんの法話


仏教の教えの中に「随処に主となれ」という言葉があります。
「自己を見失うな」ということです。

同じお酒でも、酒が主となれば人間は酒にのまれ、人間が主となれば酒は百薬の長となります。

あるいは「一水四見」という教えもあります。同じ水でも見方によって相違することを諭した言葉です。

お酒のボトルが半分になったところで、「もう半分になっちゃた」と見る人と、「まだ半分も残っている」と
見る人では、その後の結果にも影響します。

「お母さんテストで60点取ってきたよ!」すると
「60点しかとれなかったの!ダメじゃない!!」と怒ります。
でも・・・
「60点も取ってきたの。えらかったね。今度はもっとがんばろうね!」といえば
「ウン 僕がんばるよ!!」という答えが返ってくる。

「自分を見失うことなく、ものの見方を変えなさい」と、そう教えているのが仏教です。

真言宗の弘法大師さまは、この「見方革命」の天才のような方で、
とても「総合的」に「宇宙的」な視野で「全体」を、見ることができた方なのです。

いろいろと悩み苦しんでいる方・・・。いま思っていることは視野が狭くなっていて、
一つの見方しかできなくなっている、あなたの幻想なのかもしれませんよ・・・。

ほら・・・顔を上げて空を見てごらん・・・

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