立場が違えば求める条件も違ってくる。
檀家さんにとってみれば・・・
話を良く聞いてくれる。
お経が上手。
法話も心の琴線に届いて上手い。
寄付をとらない。
悩みを解決してくれる。
一般の方からみれば・・・
お寺の格式が高い。
境内や墓地がとても綺麗。
いろいろな社会的な活動をしている。
戒律を守り厳格な生活をしている。
心の問題を導いてくれる。
葬儀屋さんからみれば・・・
時間どおりに来てくれる(時間にルーズな方もいる)
ウルサイことは言わないで任せてくれる。
時間通りに終わってくれる。
威張っていない。
寺の都合ではなく葬家のためを思ってくれる。
あげればきりがないし、他のそれぞれの立場の方が
いれば、違う答えが返ってくる。
お寺の住職は、二つの肩書きもっている。
一つは宗教的な活動を行う「住職」と、もう一つは
宗教法人という法人格をもっているので「代表役員」
という肩書きだ。
前者は、法事や葬儀、布教など純粋なお坊さんとしての
宗教的な行いだ。
後者は、会社と同じ代表取締役としての役務だ。
大会社とは違って規模も小さいので、社長と各○○部長の
役務を兼任しなければならない。
一般の方は、いつも葬儀や法事、布教活動をしている
ような印象をお持ちかもしれないが、和尚的には、
全体の仕事の30%くらいだ。
おそらく50%近い仕事量が、法人の運営・維持管理に
あてられている。和尚的には、年度末なのでこの時期は
真夜中にになってしまう・・・。
法人の健全な立場があって「住職」の活動が生きるわけで、
これを違う二人の方で分業すると、いろいろと問題が
生じるので寺院の規則で禁じている。
つまりお寺のHPやこのブログ内容は住職だけれども
インターネット環境は代表の管轄なのだ。
そしてもちろん、すべてのお寺の住職は、法人から給与を
頂いていて、全く会社と同じだ。
なかなかお寺のことはよく分からない。特に「良い」と
つくと複雑だ。
このブログで、そんな正確な情報を伝えていければと
思っている。
ご苦労さま
住職という仏の道と法人代表という合理的な
シビアな世界を併せ持つ。
近所の和尚も世間並みのことを言うと、
「仏も道に仕えながら」と文句を言われるとか!
いろいろ大変だ・・・。
かんさま
昔とは随分と違うので、これからの寺院運営を
考えたとき、人さまが考えるほど楽なものでは
ありません。
上手くバランスをとりながらということでしょうか。