アニバーサリーウィーク


6月15日は、宗祖・弘法大師さまのお誕生日でした。

宝亀5年、西暦でいうところの774年の6月15日、大師さまは
幼名・佐伯真魚(さえきのまお)として讃岐国(現在の香川県)に
お生まれになりました。

6月15日というのは不空三蔵という中国の高僧が亡くなった日で、
大師さまはその生まれ変わりとしてこの日にご誕生になったのだと
古くから伝えられています。

ちなみに、日本に仏教を広めた大偉人・聖徳太子にも、中国の
高僧南嶽慧思(天台宗の開祖・天台智顗のお師匠さまにあたる方)の
生まれ変わりだという伝説があります。

前世で高い徳を積んだ高僧が再び僧侶に、あるいは天皇や
位の高い人物に生まれ変わるという考えは、ずいぶん古くから
あったようです。

弘法大師の没後、やや退潮していた真言宗を、再び盛り立てた
中興の祖に興教大師覚鑁(かくばん)さまというお方がいらっしゃる
のですが、奇遇なことに興教大師のお誕生日は2日違いの6月17日。

そういうわけで、お寺によってはお二方のお誕生日を合わせて、
「両大師ご誕生祭」として法要を執り行うところもあります。

さらにちなみに、6月25日は天神様としてお馴染みの菅原道真公
の誕生日。全国各地の天神社・天満宮では一年で一番の縁日
として祭りが行われます。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください