外国人向け地図記号


 

 

 

 

2020年のオリンピック・パラリンピックにむけて、新たに外国の
方にむけた地図記号が決められたそうです。

その中に寺院の卍が三重の塔に変更という知らせを聞いて
速攻に国土地理院へ連絡したのが1月ころでした。

うちには三重の塔は、ありませんし、重要文化財になっている
三重の塔は「神社」にあったり、そもそも卍はサンスクリットで
svastika「吉祥ある」の意味であり、ナチスのものとは、
歴史的な過程が違いと申し述べましたが・・・。

地図記号、グローバルなものかと思いきや、実は国に
よってバラバラ。

たとえば学校を表す地図記号のモデルは「文」ですから、
漢字がわからなければイメージもできないですよね。
中国や台湾の方ならなんとなく想像がつくかも?

郵便局のマーク「〒」にいたっては、郵政省の前身、
逓信(ていしん)省の「テ」が記号化されたものなので、
もはや日本人にとってもクイズ問題みたいなものです。

もしかしたら、最近の子どもたちは郵政省すら知らないかも…。

外国人向けの地図記号を決めるにあたって、しばらく
前から議論になっていたのが、お寺を表すマーク「卍」を
変更するかどうかということでした。

というのも、卍は欧米の人からはナチスドイツのシンボル、
ハーケンクロイツ(鉤十字)に見えてしまうから、ということで…。

欧米、特にドイツでは今でもナチスを連想させるような
行為は厳しく規制されていて、鉤十字の表示はもちろん、
片手を突き出すナチス式の挨拶も禁止されているほどです。

とはいえ、日本ではお寺のマークとして親しみも伝統も
ある卍を簡単に変えてしまうことには疑問もありますよね。

卍の起源は、仏教と同じくインドにあります。
ご当地では今でもおめでたい印として使われていますし、
日本でも福尽くしの紋や、家紋にもあしらわれています。

ナチスの鉤十字も、インドの卍を「アーリア人のシンボル」と
して採用したものという説が有力ですが、ルーツが同じとは
いえ、そこに込められている意味や歴史は全然違うわけ
ですから・・・。

今回の地図記号では、最終的に卍は変えることなく
「temple」と注意書きをつけて使用することになったとのこと。
それも「暫定的」みたいな言い方です。

日本の歴史的な背景も考えずに、世界の常識を基準に
日本の文化が塗り替えられることは文化侵略ではないでしょうか?

日本とは一体どういう国なのか?先人たちが作りあげてきた「思い」
とは、どんなものなのか?これから先日本はどこを目指すのか?

そんなことも含めて日本を勉強して外国の方にも、本来の
ポジティブな意味を知ってもらえるとよりよいんですけどね。

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