お寺の屋根のような新国立競技場


今年の暮れまで、すったもんだがありましたが新国立
競技場のデザインが、ようやく決まりましたね。

新しく決定されたデザイン、ぐるりと巡らされた庇(ひさし)の
部分が特徴的です。
和風建築からアイディアを得ているそうで、確かに下から
見上げたイメージ画像は「お寺の屋根みたいだな」と感じました。

あのひさしの下につけられた材木、寺社建築では「垂木」と
いいます。屋根を支えるための大切なパーツで、しかも
目につきやすいところにありますからデザインにも力の入る部分。

一番スタンダードなのは、軒先にむかって垂直に走っている
平行垂木という形で、屋根と屋根があわさる寄棟の部分には、
重さを支えるために扇のように開いた扇垂木という形も
よくみられます。

より豪華にみえるように二重垂木、三重垂木にしてある寺院も
けっこうありますね。

彩色もいろいろで、全体を朱色に塗って先端の断面だけ
別の色にしたり、覆い金で装飾したり、極彩色に塗り分けたり
して千差万別・・・。

お寺や神社を訪ねたとき、垂木だけ見ていてもけっこう
楽しめると思いますよ。

競技場の垂木デザインは、イメージ図をみる限りでは
白木のままのようですが、建築の基準で木材にはできない
と思いますが・・・。

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