庶民の夢?宝くじ


今日は、お正月に神さまが宿ったお持ちを鏡開きして、
その福徳を授かる日ですね。

いつもこの日に、年末に発行された「年末ジャンボ宝くじ」を
確認される檀家さんがいます。さてさて福徳は頂けたので
しょうか?

今年は、一等前後賞合わせて、7億円だそうで、夢を見て
宝くじを買われる方も多いと思います。

数年前に、ブログで「宝くじを買った」と書いたら、
坊主がそんなことして良いのか!!と炎上寸前まで
いったことがありました。

この宝くじには寺社仏閣が深く関わっていました。
もともと「くじ」は、神仏のお考えを知るための手段
としてはじまりました。

やがて、この儀式は、吉凶を占うおみくじになりました。

現在も寺社仏閣では、おみくじがありますよね。
これは、摂津の瀧安寺というお寺が、富会と呼ばれる
くじを発行しました。
これは当選者に、ご利益のあるお守りを授けるというもの。

これが、直接的に金銭という、ある意味吉事をもたらす
ものへと発展したのが江戸時代でした。

寺や神社が建造物の修復費用を集めるなどの目的で
「富くじ」と、呼ばれる宝くじを発行したのです。
この富くじは、江戸庶民に爆発的に流行しました。

そこで、徳川幕府は、元禄5年(1692)禁令を出しましたが、
その後も寺社にだけは、修復費用調達の一方法として、
“富くじ”の発売を許しました。

これを天下御免の富くじ“御免富”(ごめんとみ)と
呼びました。

特に有名なのが、谷中の感応寺、目黒の瀧泉寺、
それに湯島天神の富くじで、“江戸の三富”と呼ばれました。

その後天保13年(1842年)の「天保の改革」によって
禁止され、現在の宝くじが発行されるようになったのは、
昭和23年のことです(戦時中も発行されたが当選発表前
に終戦しました)

当たっても当たらなくても、宝くじの当選番号発表を
待つのは、わくわくするもの。

檀家さんの今年の運は、どうでしょうかね?

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