和尚は、感じています。
お寺は、これからますます大切になると・・・。
いまの世の中は、情報化時代です。インターネットや
国際化時代となり、これからこの傾向が止まることは
ないでしょう。
この情報化時代は、生活を便利にする反面、めまぐる
しい変化は、逆に不安を生み出します。
50年、いや10年ひと昔という時間の感覚も、いまでは
5年あるいは3年と短くなってきています。
社会の変化が速く激しければ、その分だけ人々は、
「安定」した、しかも持続的な「聖」なものを
求めるようになっていきます。
そのとき、日本人の最も古い信仰に根ざし、長い
時間をかけて作りあげ続いてきたお寺の存在に、
その持続性の象徴として、原点に返るのだと思います。
「還源思」弘法大師さまのお言葉です。
「原点にかえって思い考える」という意味です。
一過性のスピリチュアル系のブームより、しっかりと
成熟しているお寺の中から信頼と安心を再発見するに
違いありません。
だから、お寺は、これからますます大切になると・・・。