朝日新聞で連載されていた「ニッポン人脈記・弔い
縁ありて」をもとに、記者が全面書き下ろした現代の
葬儀事情。『葬送流転 人は弔い、弔われ』
その著書の中で「面倒や迷惑をかけないよう、
葬儀は身内で」という人が増えていることに著者は
寂しさを感じるといいます。
気遣いや思いやりからだとしても、自ら絆を希薄化
したり、否定したりするような印象を受けるからと
いいます。
最近の葬儀を見ていると、もっと家族や近所に
知人に助けを求め、「迷惑」をかけても良いのではと
思うことがあります。
「家族に迷惑をかけられない」「自分で何とかする」と、
誰にも相談できずに、静かに広がる「助けて」と言え
ない人たち・・・。
家族、友人、地域との繋がりを断ち切り、社会から
孤立することで、その行き先は「孤独死」というカタチ・・・。
高齢化社会を迎え、ますますこういうカタチは増えて
いくでしょうか・・・。