仏教は、お風呂の元祖??


古代ローマ人が現代の日本の銭湯にタイムスリップ・・・。
『テルマエ・ロマエ』そんなおかしなストーリーの映画が公開され
ましたね。原作はマンガのようですが、日本のお風呂は外国からの
評価が高いです。

そんな中、日本へお風呂をもたらしたのは、仏教だったって本当・・・?
もちろんそれは本当です。

起源をさかのぼるまでもなく、わが真言密教の開祖・弘法大師空海に
よって開かれた温泉は、日本各地に存在します。
「温泉といえば空海」という図式が古くからあった訳です。

1500年前に仏教が伝来してから、「七病を除き、七福が得られる」
ということで、お風呂が推奨されてきました。

それは、『仏説温室洗浴衆僧経』(うんしつきょう)という、お経に
記されている言葉です。

そこには、お風呂には「7つのものを用意して」という注意書きもあります。

1.火を起こし、2.水を清め、3.豆類で作った洗い粉を用意、4.樹脂を
調合したもの、5.樹木の灰汁、6.楊枝、7.衣(手ぬぐい代わり?)を
用意してねと・・・。

お湯や石けん類、手ぬぐいまでも含めた、入浴の7つ道具、といった
ところでしょうか? もしかして樹脂は、アロマ効果もあるのかも?

七病といい、七福といい、七つ道具といい、七づくしですね。

ちなみに七福の内容は大体こんな感じ。

1.四大無病、常に健康でいられ、2.清浄となって面目端正、人からも
敬われるようになる、3.身体つねに香ばしく、衣服も綺麗に保てて、会う
人が喜んでくれる、4.肌がつやつや、威光ぴかぴか、5.多くの人が従って
くれて、垢や塵も払拭、6.口臭がせず、人に教えを説いても気にならない、
7.衣装はきらびやかになり、会う人は畏まってくれる。

これに対して、8世紀くらいから18世紀にかけてのヨーロッパでは、
キリスト教によって入浴が忌避されてきた歴史があって、それを思うと、
日本人は仏教のおかげでなんとも幸せな・・・お風呂ライフを満喫ですね!!

最近メチャクチャ忙しいので、あ~~ぁ、お風呂に行きたい~~~!!

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