前田行貴先生から『ラーマーヤナ物語』のご著書を
サイン入りで頂きました。
前田先生は、もともと植物学専攻の理学博士でしたが
ガンディーの非暴力によるインド独立に心打たれ渡印。
アシュラムで労働と祈りの生活を体験して、そのまま
インドに止住されちゃいました、いわばインド通の方です。
在インド50年の中での集大成というか行きついたところが
この「ラーマーヤナ」だったのかもしれません。
インドの二大叙事詩の一つである「ラーマーヤナ」は、古代の
インドの人たちの善意と有理への道の追究の叙事詩です。
物質の相関関係において「美」を追求したのがアインシュタイン。
複雑な人関関係の中に、その美しさを見事に謳歌したのが、この
物語だと前田先生は言います。
古代インド人の善意と有理への追求叙情詩の中に、日本人の心を
覚醒する価値があるといいます。
『ラーマーヤナ物語』は、カルマの法則がベースになっていて、
インド思想が凝縮された物語です。
カルマの法則とは、人は輪廻転生を繰り返すことが前提にあり、
過去が悪ければ悪くなり、良ければ良くなるという過去生の果実が
連綿と続いて・・・それぞれの「生」でカルマ(行為)を積み重ね
ていると言うのです。
物語の中で、主人公のラーマ王子が、王位を継承する直前に森の
中へ、十数年も追放されてしまう場面があります。
しかし、それを受け入れ森で過ごしたあとに名君となります。
ラーマ王子は、なぜ森に行かなければならなかったのか?
なぜ、その時に王子にならず、あとから名声を手に入れることが
できたのか・・・
王位となって、どのようなカルマを積み上げて行くのか・・・?
運命とは何なんか・・・?
とても読みやすいので、ぜひどうぞ!!