念ずれば花ひらく


詩人の坂村真民さんは、仏教の教えに基づく詩を
作り続けた詩人です。

「強くあれ 優しくあれ 清らかであれ」と言った
坂村真民さんは、誰にでも分かるやさしい言葉で綴り
生きる力や勇気、安らぎを与えてくれるものばかりです。

最も知られているのは、なんといっても・・・。

「念ずれば花ひらく」

念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった

いまさらではありますが、素朴で優しく、そして力強い詩句だなぁと
つくづく思います。

この「念ずれば花ひらく」は、「真言(しんごん)」だと言って
いたそうです。

真言とは、真言宗の名前の通りですが真理を表す言葉のこと
です。「花開く」ではなく、「花ひらく」でなければいけない
という「こだわり」もあるようです。

やはり、言葉を大切にする詩人の感性なのでしょうね。

また、この真言を、より多くの人々に伝えたいという内容の詩、
「真言流布」も作っています。

こうした願いが通じてか、たくさんの人々が感銘を受け、全国各地に
詩碑も建てられています。

坂村真民さんは、熊本県の出身ですが、終のすみかとしたのが
愛媛県です。

そこに3月11日に「坂村真民記念館」がオープンするそうです。

作品の展示だけでなく、書斎の再現や、国内外の詩碑と詩を
検索できるコーナーなどもあるようです。

坂村真民さんの遺徳を讃え、求道の精神と作品を後世に伝える
記念館のオープンを、心からお祝いしたいと思います。

ただ、東京からだと、出かけるにはちょっと遠いのですが、ぜひ
尋ねてみたい場所です。

(記念館のサイト http://www.shinmin-museum.jp/

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