「分別」(ふんべつ)
物事の道理がわかっていて、その判断ができることをいい、
「あの人は分別がある」などと好意的な言葉として使われています。
しかし仏教では、元々は知識にたよった理解のことをいい、
「煩悩を生むもと」とされています。
また煩悩にとらわれている人間の誤った判断のことをいいます。
仏教においては「分別」はよくないと言い、私たちに「分別するな」と
教えているのです。
分別によって、「あれはいい」「これはいやだ」という執着を生み、
そこから苦しみを生むからです。
そんなことを日々の生活の中で「気づいて」いけることが、限りなく
ブッダの心に近づく方法です。