京都へきて時間があるときには必ずよる場所が
あります。
それは、建仁寺の塔中のひとつである摩利支天堂です。
なんか摩利支天、好きなんですよ・・・。
摩利支天は、「陽炎」或いは「威光」と訳され、常に光を放って
力を与え厄を除き、福を招き、運を開く守護神と言われています。
摩利支天は、ドラゴンボールのモデルにもなったと言われて
いますから・・・。
猪の上にのっているのも、この尊像の力をあらわします。
狛犬ならぬイノシシです。
建仁寺法堂では、小泉淳作画伯の天井画「双龍図」を拝観しました。
畳108畳にも及ぶこの壮大な水墨画ですが、法堂が大きいし
天井なので、それほどの大作の感じがしません。
ペアの阿吽の龍なので珍しいです。
そして隣の、「えべっさん」へ・・・。
大賑わいかと思っていたら、十日ゑびすを過ぎていたので、
ほとんど閑散としていました。「残りもには福がある」と言います
からラッキーーです。
ゑびす様といえば「商売繁盛の笹」をイメージします。
笹は、縁起物の松竹梅の竹の葉で「節目正しく真直に伸び」
「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった
特徴から家運隆昌、商売繁盛の象徴だとか・・・。
でもお返しになる去年の笹は、水をあげないので真っ茶色で
枯れた笹になっているので微妙な感じ・・・。
もともとは、京都ゑびす神社独自の「御札」の形態が広まった
ものと宮司さんが教えてくれました。
ご商売は「感謝」の中で繁栄するのかもしれませんね!!
正面からのお参りのあとで、裏へ回り壁を叩いてもう一度お願い
ごとをします。それもガンガン壁を叩いてお参りするのです。
どうやら、えべっさんは、耳が遠いらしく・・・。
「ちゃんと願い事を聞いてんか~」と、念押しするためらしいです。
かなり大声でお願いやお礼を言っている方もいました。
他のお寺さんや神社に伺うと、それぞれのアイディアや歴史のなかで
積み上げられてきた庶民信仰があって面白いです。