藤田まことを偲ぶ会



昨日は、今年の2月に亡くなられた藤田まことさんの偲ぶ会に
行ってきました。

大震災で順延になっていた会ですが、多くの芸能・政財界から
藤田さんの徳を偲んで数百人が献花されました。

彼のような重厚な存在感がある役者がいなくなった・・・とは
参列者の共通する挨拶でした。

藤田まことさんは、和尚の寺の近くで生まれ、最後の映画で
あった『明日への遺言』も会場でご紹介されていました。

この映画は、B級戦犯として巣鴨プリズンに収監され、
総ての罪を背負って死刑となった岡田資中将役を演じられています。

そしてその映画は、教誨師でもあった和尚の大先輩である
田嶋隆純大僧正に見送られて死刑台へ向う場面で終わります。

月夜の晩に田嶋隆純大僧正とともに、念珠をもち死刑執行の
階段を上り、合掌する場面・・・。

「本当にお別れですね」と、田嶋隆純教誨師・・・。

「な~に、ちょっと隣に行くようなもんですよ」と岡田資中将。

岡田資中将は、仏教の信心厚く経を唱えたり座禅をする
姿も映画の中で表現されています。

すべてに「覚悟」ができて、すべてに「信念」をもたれて
すべてに「信心」を持ち続けていた方だからこそ、こんな言葉に
なるのかもしれません。

最後に会場では、アナウンスが・・・。

人は2度死ぬといいます・・・。

1回目は、その方が亡くなったとき・・・。

2回目は、亡くなった方のことを誰も知らなくなったとき・・・。

必殺仕事人で共演したTOKIOの東山さんや松岡さんも来ていたので、
あと50年以上は、藤田まことさんは生き続けるでしょう!

「隣の世界」「浄土」とは、遠いところではなくて、私たち「心の中」の
すぐ近くにあるのかもしれませんね・・・。

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藤田まことを偲ぶ会 への1件のコメント

  1. 川崎のおじさん のコメント:

    人間の最後死に際は色々有るでしよう 東京健歩クラブ 歩けの会長は休憩中,コーヒー腕を手に持ったまま死んでいた
    父は浅草の酒場で酒杯を手に眠るように死んでいた 朝 起こしに行ったら死んでいたと言う人も
    病む事無く息を引き取る大往生 望んで迎える事は出来ないかもしれないけど逝く時は眠るように後ろ足で砂をかけて逃げるような人生を送って 来たので楽な最後は迎えられないかもしれないが最後は酒杯を手に死んでいた そんな最後を迎えたい 死後,閻魔大王の前でお前は生前,これだけのウソをついたな!!
    舌を出せ!!裁き刑罰を
    受けるんだろうなぁ?

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