八王子市夢美術館で「土門拳の古寺巡礼」展が
開催されています(11月23日まで)
ご存じのように、土門拳は日本を代表する写真家の一人です。
報道写真家としてスタートを切り、戦後、現実を直視する
リアリズム写真を提唱して、写真界に大きな影響を与えました。
古寺巡礼に打ち込むようになったのは、脳出血で倒れ、後遺症に
より手持ちの35ミリカメラが扱いにくくなってしまったからです。
古寺巡礼には、大型カメラ、三脚、レリーズを使用する
撮影スタイルで取り組み、『古寺巡礼』全五集として刊行され、
最大のライフワークとなったのです。
収録されているどの写真は、人を圧倒する質感や量感に驚かされます。
動的な報道写真家の時代から、静的な古寺や古仏に対する変化は
どこにポイントがあったのでしょうか?
これは単なるお寺参りの書ではなく、「日本人の、みずからの
再確認の書である」と、土門拳は言います。
和尚の寺からは、新し高速道路が出来たので、スィ~~と行くことが
出来ます。この連休、お墓参りのあとにでも行かれたらどうでしょうか?