「空海と密教美術展」



インドにルーツがある真言密教は、中国で大成され
弘法大師空海によって、その奥義が伝えられ日本的な
展開がなされました。

それは日本の仏教や人々の生活に大きな影響を及ぼします。

「密教は奥が深く、言葉ではそのすべてを表すことが出来ない
ので、多くの図画像を残した」と、空海は言います。

それだからこそ、今回展示された数々の造形物は、当時の
技術が集約されています。

特に平安時代に作られた密教法具は、凄く美しいです。
形といい直線やアールも何ともいえない気品と力強さが
あります。

現代のプレスで作られたような、力のない仏具と比べると
その差は歴然です。

写真は、弘法大師が中国から持ち帰ったもの・・・。東寺の
御修法(みしほ)
という行事で今も使われています。

和尚もお手伝いに伺った時に、こっそり触ってしまいました。
五鈷鈴という鈴は、さすがに音はよくありませんでしたが・・・。

ほとんどが文化財というレアな展覧会ですが、1200前の
歴史がよみがえってきそうです。

この展覧会を見終わって外に出ないで、続く本館の方へ行って
みてください。

なんと、真○○さんが、14億円で落札したという大仏師の
運慶作の大日如来が展示中です。

こちらも必見です。何ともピリッと引き染まったフォルムが
本当に美しい仏さまです。

あっ!妖怪展もおもしろかったです!!

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