祈りの彼方



お寺で一番忙しい「おせがき」と「お盆」の行事が
終わり、あとの整理も片付きホットしています。

仏教を開かれたお釈迦さまは、「私たち生きている人間は、
ご先祖さまに、時を定めて供養しなければならない」と
述べられています。

あと1ヶ月たって被災地でもお盆の供養が始まります。

しかし、お盆のご供養をされたいと思っても、ふるさとに
家族が集まれる状態でもなく、そんな余裕さえない方々も
たくさんいらっしゃるのだと思います。

津波で全部墓地が流されて遺骨もなくなってしまったお寺さん、
墓石に乗用車や瓦礫が突き刺さってしまった檀家さん・・・。
原発避難地域でご先祖をおいて、家族がバラバラに住むことに
なってしまった檀家さん・・・。
防護服の上からお袈裟をつけご供養をするご住職・・・。

「おかえりなさい」「ただいま」という何気ない会話が・・・。
「おかえりなさい」「ただいま」というご先祖をお迎えする思いが・・・。

あらためて何事もなく、ご供養できることが、どんなに幸せな
ことかを、改めて知るお盆でした。

今日は、「なでしこ」たちが被災者の気持ちを集結して頑張ってくれ
ましたね!!

励みになりますね!!

(写真/共同通信社)

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