護国寺からの帰りに、ふと街路樹に目をやると、葉っぱが
あまり見かけない形をしています・・・。
それは、よく見るとビワの木ではありませんか。
しっかりと小さな実も付けています。
それにしても、街路樹にビワの木なんて珍しいです。
そういえば和尚の寺の横にも大きなビワの木がありました。
子どもの頃、その実をとって食べた記憶もあります。
これはお寺で植えたものだと聞いていますが、道路の拡張で
伐採されてしまいました。
この木もたぶん近くの家の方が育ててきたものでしょう。
ビワはユズなどと並んで、木の成長が遅い果樹として知られて
います。「桃栗3年、柿8年、ビワは早くて13年」という
例えもありますね。
すぐ近くには首都高速も通っていますし、通り自体の交通量も
かなり多いはず・・・。
毎日相当な量の車の排気ガスにさらされている上に、根元は
コンクリートやアスファルトで固められています。
水分や肥料の補給も十分ではないのに、しっかり大きなビワの木に
なって実を付けているとは、何ともたくましい限りです。
厳しい条件の中でも、「今」と「未来」を信じて、たくましく
生きる姿から、大切なことを改めて教えられた気がします。