四国八十八ケ所をはじめとする霊場巡礼で、御朱印とともに
頂くことが多いご本尊の「お姿」・・・。
これは「御影(みえ)」と呼ばれ、お寺のご本尊である仏さまの
お姿などが描かれています。
実は、お正月に5000体もの「御影」をお持ちになる個人の方が、
特に希少性や歴史的価値が高いものを選りすぐった展示会
「おふだの文化史展」が、ひっそりと開かれていました。
会場のギャラリーでは、その中から30体余りの「御影」が
ずらりと並んでいます。
珍しいものでは、「真魚(まお)」と呼ばれていた幼少のころの
お大師さまとお父さま、お母さまの3人が描かれた讃岐・善通寺の
「稚児大師親子像(ちごだいしおやこぞう)」もありました。
展示されている「御影」の多くは、江戸時代以前に作られたものとか・・・。
健やかな暮らしを願った、当時の信仰の様子がよく表れています。
5000体の「御影」は、ぜひ一度拝見したいものです。