最近ニュースで、「政権の正念場」「経済の正念場」など、
「正念場」という言葉をよく耳にしたりします。
日本の現在の状況を象徴していますね。
正念場は、ご存じの通り、大事な場面の意味です。
歌舞伎や浄瑠璃で重要な場面を「正念場」と呼び、
そこから転じたとされています。
さらに元をたどれば、仏教用語からきています。
「正念」は、正しい気づき、思念のこと。
仏道修行の8つの実践徳目のひとつです。
正見・・・正しい見方
正思・・・正しい思い
正語・・・正しい言葉
正業・・・正しい行いの積み重ね
正命・・・正しい生活
正精進・・正しい努力
正念・・・正しい気づき
正定・・・正しい精神統一
仕事や勉強、恋愛・・・私たちの人生は、山あり
谷あり・・・です。
上り坂、下り坂、「まさか」の坂?まであります。
そんなときには、焦りや不安も生じます。
しかし、正当化してやみくもに頑張るだけでは、
あまり良い結果は得られません。
弘法大師空海は、「仏とは誰をさすのか?」という質問に
「それは自分の心である」と述べています。
自分をしっかり見つめて生きたいと思います。