これ、何に見えますか?
何かの棚? それともテレビやビデオを置くための台・・・?
実は、これ「仏壇」なんですよ。
中を開けるとこうなっていて、ご本尊や位牌を納められるように
なっています。でも、外見だけでは仏壇と分かりませんね・・・。
東京などの都会では、ワンルームのマンションやアパートに住む
方々が増えて、ご先祖さまをきちんとお祀りしようと思っても、
大きな仏壇を置く場所がありません。
もちろん小型の仏壇もありますが、洋式のフローリングの部屋に置く
のには、ちょっとねぇ~~という声が多いのも現実です。
そうした若い方々の人たちから寄せられた、「暮らし方にぴったり
合う仏壇がほしい」という声に応えて、こうしたデザインのものが
開発されたそうです。
いわゆる家具調という形で、寄せ木細工を取り入れているのも、
目新しい感じです。これなら違和感がないかもしれません。
この他にも、造り付けのユニット家具に収められるものや、壁掛けに
できるものなど、今までのイメージをくつがえすデザインの仏壇が
誕生しています。
こういう動きは神道でもあって、ワンルーム向けの神棚も売られて
いるそうです。
狭くても洋風であっても、そこに「仏壇」があって、本尊さまが鎮座して
若い人たちが、きちんと手を合わせる・・・「ご先祖さまを祀る大切さ」が
再認識されている証でもあるのかもしれませんね。