kitsch?【百段階段】



片岡鶴太郎さんが、「百段階段」で個展を開いているので
みてきました。作品よりも「百段階段」の方に目がいって
しまうので、ウ~~ン回りに負けちゃっているかな・・・。

結婚式場で有名な目黒・雅叙園内にある「百段階段」は、
国の有形文化財に登録されている昭和初期の宴会場です。

雅叙園さんといえば、自宅婚が主流だった時代に、現在のような
披露宴まで行える新し形の結婚式を生み出した画期的なところです。

宮崎駿監督のアニメ映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルにも
なった場所でも有名です。

すべてケヤキ材で作られた99段の階段廊下に沿って部屋があり
当時の名だたる棟梁や芸術家が結集し、天井や壁の装飾に力を
そそぎました。

6部屋は、それぞれにテーマや雰囲気が異っていて、螺鈿細工や
浮き彫り彫刻、組子障子など、贅の限りを尽くしてあります。

名前からして想像がつくように、ただならぬ雰囲気で怖い感じも
あります。

しかも一点一点を見れば、それは「芸術の美」として、すばらしい
ものがありますが、なぜかトータルで考えれば品や節度、常識を
かなり超越しているようにも和尚には見えます。

少なくとも落ち着かない感じはあります。

実は、お寺も同じような特殊な空間なので、過剰装飾のお寺も
ありますね。

特に真言宗系は、象徴主義的なところがあり、それなりの意味と
法則があって荘厳はされていますが、見識がないと、それこそ
悪趣味な空間となってしまいます。

どこまでが良くて、どこまでが趣味が悪いのか?「センス」て、
むずかしいものですね・・・。

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