伝統を守るハイテク



浅草寺の本堂(観音堂)が改修工事中というので拝見にいきました。

建物全体がシートですっぽり覆われています。

「殺風景にならないように」という配慮なのでしょうか、シートには
山本寛斎さんがデザインした、浅草寺のご本尊とともに現れたという
金龍さまが描かれています。

金龍さまというと勇ましいイメージがありますが、寛斎さんが描いた
ものは何となく微笑ましい感じがして、親しみやすいですね・・・。

今回の浅草寺の改修工事で話題になっているのが、屋根の葺(ふ)き替えです。
再建されてから50年余りがたち、一部で外装などに傷みもみられること
から改修が行われるのですが、屋根瓦の材料にはチタンが使われています。

スペースシャトルや眼鏡のフレームに使われているものと同じ金属です。

最近は多くなりましたが、チタン瓦の特長は、何と言ってもその軽さ。
屋根の重さは、陶器瓦を使った場合に比べて8分の1くらいになるといいます。

屋根を軽くして建物への負担を減らします。また、耐久性もチタン瓦の
大きな魅力です。

酸性雨などにも強く、メンテナンスも楽だとか・・・。
重厚さを出すために、微妙に色の違う瓦を組み合わせる工夫もして
いるそうです。

お寺の建築物は、工事が行われた時代の最先端の技術が駆使されて
います。法隆寺の五重塔が1000年以上も美しさを保っているのは、
当時のハイテクを駆使して建てられたのが、一つの理由なのだとか。

伝統を重んじる仏教建築と時代の最先端を走るハイテクの意外な関係、
ちょっと面白いですね。

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