お笑い系?ラジオ法話



「『拝、ボーズ』って知ってますか?」・・・和尚が知り合いから
こう聞かれて、真っ先に思い浮かべたのが、お笑いタレントやバンド
の名前でした。

でも、ちょっと違うみたいで、これはラジオの法話番組のタイトル
なんですね~~。

このユニークな名前のラジオ法話を放送しているのは、岡山県の
「エフエムくらしき」。大原美術館やアイビースクエアで有名な
倉敷市と、その周辺をエリアにしているコミュニティ放送局です。

ネット配信もしているので、聞いてみてください。
http://www.haibozu.com/

番組に登場するのは、倉敷やその周辺の真言宗のお寺で住職を
務める、天野こうゆうさんと桂米裕さんのお坊さん。
そしてアシスタントの「いのうえエヴァ子」さんの3人です。

米裕さんは桂米朝師匠門下の上方落語家ということもあり、掛け合い
漫才のような軽快なテンポで「法話」が進められていきます。

毎回テーマを決めて、私たちの身の回りで起きる出来事を題材に
しながら、仏教の教えを説いています。

放送開始からもうすぐ10年になる長寿番組で、優れた番組に
与えられる「ギャラクシー賞」も受賞している実力派で、
エフエムくらしきの看板番組になっているのだとか...。

和尚の師僧の一人でもあった大僧正は、ラジオのニッポン放送で
「こんにゃく問答」というラジオ法話の先駆者でもありました。

お寺の鐘がゴ~~ン!!ポクポクポクと木魚が入り、村上アナウンサーが
扮する長屋の八五郎が、「ではまいるぞ!八五郎参上!こんにゃく問答!」
という、切れの良い甲高い声のあとに、「はい!おはようございます」と
ダミ声の和尚の声。決して朝の番組のさわやかな声ではありません。

節分の近くになれば・・・。

和 尚  男の鬼と女の鬼が一緒になって、世帯を持つと、これがなんと
     「おに合い」の夫婦ということになる。

八五郎  うまい!和尚、今朝は冴えてますね~~~。

そんな感じで始まる、生放送です。凄いですねぇ!生放送で時間に納める
なんて、お二人の「こころ」が回数を重ねるごとに深まっていったとか・・・。

鬼の心も、ちょっとしたことで「仏の心」になれることを熱く語って
いく法話で、こちらも5年の長寿番組でした。

そんな影響を受けて、和尚もその昔、「漫才布教」をしてました。
ボケとツッコミで意外と受けるんですよね・・・。
もちろんツッコミ役でしたが・・・。

「難しい」などと思われがちな仏教法話も、ちょっとしたアイディアで
おもしろくもなるから不思議ですね・・・。

そんな影響を与えてくれた大僧正と村上アナも仏さまの世界に
おられますが、きっとお守り下さっていると思うと励みにもなります。
                         
                            合掌

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