秘仏青不動



京都・青連院門跡に伝わる国宝の青不動をお参りさせて
頂きました(12月20日まで)

青連院は、天台宗の祖である伝教大師さまが、比叡山延暦寺を
開くにあたって、僧侶の住坊として開かれたお寺で、伝教大師さまを
はじめ、延暦寺の法燈を継いだ著名な僧侶がお住まいになっていた
お寺です。

また、平安時代から明治にいたるまで、ご住職が皇族という由緒ある
門跡寺院としても有名です。

お寺に伝わる国宝「青不動明王二童子像」は、ご身体の色が青黒い
群青色(ぐんじょう)をしていることから通称「青不動」と呼ばれ、
日本三不動画の一つとして有名です。

しかも1200年の平安時代より現在に至るまで、3回ほどしか
公開されていないのです。

お体は、驚いたことに平塗りではなく立体感を持たせるように濃淡で、
盛り上がって見えます。

朱色のお衣も白地に朱色の線を引いて、衣の流れるような曲線的な
ふくらみの存在感を表現していて、絵師の「念」と篤く「信仰」されて
きたご尊像なのでしょう。

青連院のお寺の中では、初めての御開帳ということで、「祈り」の中で
手を合わせらる御開帳も、この御尊像の秘められたお力なのでしょうね。

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秘仏青不動 への6件のフィードバック

  1. プラナ のコメント:

    さすがです。
    不動明王様ですね。
    後ろのカルラが見事というほかございません。
    これに負けないものをいつか作成したいものです。
    しかし、800年を過ぎても絵の痛みを感じさせないすばらしい出来と大切にされてきた気概を感じます。

  2. kan のコメント:

    私も
    秋に紅葉を見に行く予定です。
    ぜひお参りさせてもらいます。

  3. 和尚 のコメント:

    プラナさま
    もう少し違う感じをイメージしていたので、
    ちょっと拍子抜けの感じがしましたが・・・。
    表装は新しくなっていたのも残念です。

  4. 和尚 のコメント:

    kan
    秋の非公開展示物が、いろいろと企画されて
    いるみたいです。和尚は南禅寺と建仁寺に
    お参りさせて頂きました。

  5. yammy のコメント:

    見てきました
    いまさらですがこちらにコメントさせていただきます。11/20(金)・21(土)と、奈良・京都を旅してきました。
    もともとは青不動さんを見るために思いついた旅行でしたが、こちらのブログで興福寺の阿修羅展が自分の旅程とかぶっていることを知り、急遽初めての奈良へ。

    興福寺、朝8時半に着いたのに1時間待ちでした(平日なのに) 「流れ作業的で嫌」という理由から「絶対見ない!」という人もいますが、私は並んででも見て良かったです。
    奈良は他に東大寺・唐招提寺・薬師寺を回りましたが、一日で欲張りすぎたかもしれません。近鉄のバスがセットになった切符で行ってしまったので… 最後の薬師寺では「もういいよ」という気分になってしまったので、反省です。逆にもったいなかった。

    翌21日の青蓮院も開門10分前ですでに行列。待たずに入れましたが一番混雑した時間だったかもしれません。皆、素晴らしいお庭があるのにバタバタ先に進んでいました。ゆっくり見ればいいのに…
    「青不動御開帳1,000円」というと知人から「絵1枚で1,000円!?」と言われましたが、建物も庭もすごいお寺なので、「寺500円、庭500円、秘仏の青不動が拝めるうえに御守りと祈願紙つき」とすれば、むしろ太っ腹だと思います。

    青蓮院は、本当に思い出に残るお寺になりました。また何度でも行きたいです。奈良も。

  6. 和尚 のコメント:

    yammyさま
    それはそれは良かったですね。
    たぶん紅葉もきれいだったのでは・・・。

    阿修羅さまのやっと落ち着いて、本来の仏堂で
    お参りできることも幸せです。
    お不動さまも平安時代と思えませんね!

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