秋の気配を感じながら、ふと見上げると柿の実が
色づいていました。むこうには真っ青な空・・・。
やはり秋は、天高いですね。
柿農家でもなければ手入れもされず、放っておかれる
柿の木がほとんどです。でも、秋の風情が漂って、
ノンビリなごやかな気分です。
お坊さんが身につける袈裟は、梵語で「混濁色」を意味する
カシャーヤ(Kasaya)を音訳したものです。
糞掃衣(ふんぞうえ)とも言われ、ちょうど柿渋色のような色を
しています。しかも1枚の布ではなく、使い道が無くなり捨てられた
ぼろ布、汚物を拭う(糞掃)くらいしか用の無くなった端布を
綴り合せて作ったパッチワークなのです。
ですから、タイなどでは柿色の衣を着たお坊さんを見たことが
あるでしょう?
お釈迦さまの時代、帰依していたマガダ国の王様が、道で
出会った僧を礼拝したところ、それが異教僧だったことから、
「区別のつく衣を着ていたら・・・」と思って、仏教の袈裟が
考えられたとか。
また、袈裟は先ほどのようにパッチワークのため、田んぼの
ような形になっています。
「福田衣」(ふくでんね)ともいわれ、実りを象徴しており、
仏の種をまけば実りをもたらすということも表しているんですよ
Unknown
袈裟ってそういう由来だったんですね。。
あたしはてっきりお釈迦さんが
所謂みんなの死に場所とかで1人で修業してたら
周りに死んだ人の服が散乱してあるわけだから
寒くなった時や、代えの服が必要な時に
それらをパッチワークしたものだと勝手に思ってました。
Unknownさま
こんな汚れた布でよければどうぞ・・・。
と施しを頂いてきた「布施」で、袈裟はできています。そんな「美しい布施の心」から、実りが得られるようにと、田んぼのようなあぜ道もついています。
だから、衣や袈裟の基本は、茶黄色ぽい色が本当の
色なのです。