誰もがよく知っている念珠・・・。
「珠数」とも言われ読んでその通り、数を数える
「珠」でもありました。
仏さまの真言を念じ、それを2000回以上の数を記録できる
すぐれものでもあります。
おめでたいお祝い事に使うときは「寿数」とも言われました。
何か「ありがたい」感じです。
「数珠玉」という植物はご存じですか?
夏に花が咲き、秋になると、その実が黒くなってくるイネ科の
植物です。
実が、とても数珠を作る玉に似ていることから、「数珠玉」と呼ばれて
おり、俳句の世界では秋の季語となっています。
数珠玉も固きひかりとなりにけり 千代田葛彦
昔は、水辺や道端、空き地などでよく見かけました。
子供たちは、実に糸を通しておもちゃの数珠や首飾りなどを作って
遊んだものです。また、実をお手玉の中身にもしました。
最近の子供たちは、そんな植物の存在も知らないのでしょうね。
ちょっと寂しい気もします・・・。
ちなみに、数珠玉の花言葉は、「祈り」だそうです。
納得ですね