東京国立博物館で、貴重な密教法具を拝観できる
「特集陳列 密教工芸―神秘的な形―」が開催されています。
同館所蔵や和尚の寺の大本山である東京・護国寺所蔵の
重要文化財など、平安・鎌倉時代の法具を中心に展示されて
いるのです。
平安時代に弘法大師空海によってもたらされた密教は、奈良時代
までの仏教とは異なる独特の仏具を使用しました。
その仏具は、密教法具(みっきょうほうぐ)と呼ばれ、修法には
なくてはならない造形を生み出していくのです。
密教法具と言われても、ピンとこない人の方が多いのではないで
しょうか。それはそのはず日常的に目にする機会が少ないので、
当然のことかもしれません。
写真は、金剛杵(こんごうしょ)と金剛鈴(こんごうれい)と言われるもの。
密教法具の多くは、古代インドの武器をもとに作られたと考えられ、
昆虫のクワガタムシの角(つの)のような鋭い突起形をしています。
それは煩悩をのぞくことを象徴しています。あるいは鈴は、その音に
よって仏さまを喜ばせ、私たちの眠っている仏の種を目覚めさせてくれる
意味があります。
そんな由来や意味を知って鑑賞すれば、また一段と味わい深いのでは
ないでしょうか?
なるほど
煩悩を退治する仏具や仏様を喜ばせる鐘。なるほど和尚さま初めて知りました。意味深いし知れば知るほど面白いですね。機会があれば行ってみようかと思います。和尚さまのブログを拝見させて頂きますことに感謝合掌です。ありがとうございます。暑中くれぐれもご自愛下さい。
フードアナリスト食人さま
仏教に関わらず、どんなものでも形になって
いくまでには、それぞれの背景やヒストリーが
あります。
人間だって、いろいろなバックボーンがあって
いまの自分がいるわけですから、表面に現れた
ものだけで瞬時に判断してしまう傾向にある
現代社会は怖い感じがしますね・・・?