ほおずき市へ



打ち合わせが終わって、先輩と一緒に浅草寺のほおずき市へ・・・。
男二人が暑いのにネクタイしめて、何とも情緒がありませんねぇ~~。

江戸時代に一升マスに入れたお米を数えたら、ぜんぶで46000粒も
あったことから、「一升」を「一生」になぞって「人の一生は46000日」・・・。

この日に観音様をお参りすれば、四万六千日の一生のお参りをすることが
出来るとか・・・。

その他、俗説も多々あって、何ともいい加減な話です。

昔の「ほおずき市」の思い出と比べると、景気が悪いのか何となく勢いが
ありません。

昔は、この「ほおずき市」の縁日で「海ほおずき屋」さんという変わった
お店がいくつかあったように思いますが、今年は1件だけ・・・。

「海ほうずき」というのは、クチ巻貝のタマゴの袋を干したもので、
ほおずきの中袋と同じような形をしていて、口に含んで鳴らして遊ぶものです。

この「海ほおずき」を植物と同じように見せるために赤とかに着色して
いるために、異様に口の中が真っ赤に染まります。それがまた、子ども的には
楽しい現象でした。

主役はもちろん、植物の「ほおずき」だけれど、海の「海ほおずき」も
堂々と主役っぽい感じで、お店が並び、子どもや大人もブーブーと音を
鳴らしながら歩いていたものです。

両親に手をつながれて、海ほおずきを買い、その鳴らし方を教えてもらい、
大人は、なんでこんなに良い音が出るのか不思議に感じた思い出・・・。

どこへ行っても人工的なゲームで遊ぶ子どもたちが増え、「海ほおずき」を
鳴らして遊ぶ子どもたちは、いなくなってしまいましたね・・・。

そのうち「海ほおずき」もとれなくなってしまうと店主が言っていました。

これらの絶滅危惧の現象に、ブーブーという音もちょっと悲しく、むなしさを
感じた、今年の「ほおずき市」でした。

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ほおずき市へ への2件のフィードバック

  1. フードアナリスト食人 のコメント:

    諸行無常
    今の時代は情緒がなくなりました。メールの発達で手紙も絶滅の危機かもしれません。昨日情緒たっぷりの素晴らしい手紙を頂き感謝です。金剛院名入り便箋素敵です。流石です。鳩居堂ですか伊東屋謹製のものですか(^^)素敵な便箋に久々にお目にかかりました。感謝合掌。

  2. 和尚 のコメント:

    フードアナリスト食人さま
    恐縮です

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