産毛で覆われているためにビロードのような
手触りで、妖艶な紫色・・・。
境内の一角で小さいながら存在感のある花です。
これは紫紺野牡丹 (シコンノボタン)という花です。
牡丹のように豪華さは感じられませんが、質素ながら
妙に落ち着いた花で堂々としています。
花言葉の「平静」と聞いて、何だか「悟り」を
開いたような感じで納得してしまいます。
ブラジル原産の花で、雄しべの形に特長があり、
長くクモの足の節のように曲がっているので、
「スパイダーフラワー」の別名があります。
何だか直訳みたいで、「野ぼたん」という日本の
呼び方が風情があっていいですね。