話題の「おくりびと」を観てきました。
人は、大切な人の死を経験しないと、わからない
ことがあるのだと思う・・・。
人は、愛する家族の死を通して、初めて気づく
ことがあるのだと思う・・・。
そんなことを、素直に表現した作品でした。
映画は、楽団の解散でチェロ奏者の主人公が夢を
あきらめ山形の地元に帰り、遺体を湯洗し、着替えさせ、
化粧を行い、棺に納める「納棺師」となったことから
はじまります。
偏見を持たれる職業ながら、さまざまな境遇の
それぞれの「別れ」と向き合ううちに、自分の
仕事に誇りを見いだしていきます・・・。
人は誰でもいつか、「おくりびと」「おくられびと」に
ならなければならない・・・。
どう「おくり」どう「おくられたい」かは、その人の
「いま」の生き方にも関わってきます。
「死に化粧、死んだ女房に惚れ直し」
これは、先日奥様を亡くされたご主人の言葉です・・・。
この言葉に、40年の歴史がすべてこめられているのかも
しれません。
今月は、この映画で納棺師を演じた本木雅弘さんを指導した
本当の納棺師さんにお目にかかります。
役者さんとはいえ特殊な役を練習され演じた彼は、どんな
ことを感じられたのでしょうね?
涙で一杯
亡くなった母を思い出します。映画の中で、「死は門」と言っていたのが印象的です。その門を通って仏様のところにおられるのですね。