悟りの言葉?



この色紙は、次の猊下であられた勝又俊教大僧正の
御染筆です。

猊下は、大正大学学長も務められ、若いころには
歩きながら本を読んでおられたというくらい学者肌の
方でした。

しかし、そんな知識をひけらかすこともなく、その
お人柄は温厚そのものでした。

京都へご一緒にお伴した時も、いまから思えば
なんとういうバカな質問をしたのにもかかわらず
丁寧にお答え頂いたことを思い出します。

晩年、この「還源思」というお言葉を好んで
使われていました。

「仏教にはね、大切な教えがあるけれど、あまり気にする
必要はないんだよ・・・」
新幹線の中でポツリと述べられたこの言葉。

何でも複雑化していくと、案外シンプルなものに
行き着くことがあります。
仏教のすべての答えは、この「還源思」に結びついて
いくのですか・・・?

長年にわたって弘法大師の教えを研究されてきた方の
大きな悟りの言葉なのかもしれません!!

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