仏像などを安置する箱のことを厨子(ずし)といいます。
大切な箱なので金属などを加工して装飾を施します。
金属を制作するには、まず彫金(ちょうきん)といって
鏨や鋸、ヤスリ等を用いて、意図する模様・図案などを
整えます。それは職人さんの手先の感覚だけで行うのです。
次に鍛金(たんきん)という金槌や特殊な工具で金属を
たたいて加工していきます。
ノートパソコンぐらいの平面に加工された飾り金物ですが
実に精巧に出来ています。
小さいながら立体的な重厚感があり、金属の端の部分も
角の部分が、しっかりと面がとられて、それが均一に
流れるようにできています。
いま写真のような同じものを作れば100万円は、かかって
しまうかもしれませんし、ひょっとしたらその技術すら
ないかも・・・。
江戸時代のころの飾り金物なので、職人さんの技術や
「念をこめる」気持ちが違っているのかもしれませんね。
「良いものを作れ」そんな職人さんを育てる太っ腹の
旦那さんも多かったのも事実です。
すばらしい日本の伝統技術も、これから先細り
生活様式も西洋化してきてしまいましたが、もっと
日本の「和」に頑張ってもらいたいです
8 Responses to 頑張れ日本