「まさか」の坂は戻れない



人生には上り坂、下り坂がありますが、もう一つ
「まさか」という坂があります。

女性として最年少の人間国宝で、截金(きりかね)師の
江里佐代子さんがご逝去された。

今年の春に京都でお会いして、最近東京で偶然にも
お目にかかったばかりです。

フランス北部のアミアンというところで脳内出血・・・。
62歳という若さでの死は、悔やんでも悔やみ切れません。

截金は、切金とも書き、純金箔やプラチナ箔を数枚合わせて、
厚みをもたせたものを細く線状などに切り、それを貼りながら
文様を描き出す技法で、仏像の体や仏画の荘厳としての技術
でしたが、後には工芸品などの装飾に発展していきました。

その線は、あまりにも細く、細金(ほそがね)と言われていた
時もあり、仏像の肌は時代とともに汚れてきますが、この截金の
部分は立体感が出てきて、微妙な輝きをかもし出していきます。

とても根気のいる仕事で人間国宝ともなれば気むずかしい方という
印象かと思いきや、気さくな腰の低い方で美しい方でもありました。

控えめな中にも截金への情熱にあふれ、その再興に半生を費やし、
新しい截金の可能性をフランスで模索していた矢先だと言います。

心から哀悼を申し上げます。

日   時  10月27日(土)
葬   儀  午後1時~2時
告 別 式  午後2時~3時

場   所  大 谷 本 廟
 京都市東山区五条橋東6丁目514番地

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